ホストされた Exchange から Office 365 への移行ガイド

はじめに

  • ここではホストされた Exchange プロバイダから Office 365 にメールボックスを移行するための完全なオンボードのタスクの流れについて説明します。
  • 順番に各ステップを完了してください。対応するサポート技術情報の記事へのリンクが提供されています。
  • MSPComplete セクションには、エンドユーザーに対して Device Management Agent (DMA) を導入する手順が含まれています。これは HealthCheck for Office 365 と DeploymentPro のモジュールを含む Agent です。HealthCheck for Office 365 や DeploymentPro を使用する場合、エンドユーザーに DMA を事前に導入する必要があります。
  • 事前に HealthCheck for Office 365 を使ってエンドユーザーのハードウェアとソフトウェアに Office 365 との互換性があることを確認することを強くお勧めします。 注意: HealthCheck for Office 365 は無料のユーティリティです。 KB005407
  • また DeploymentPro を使って、この移行シナリオの Outlook のプロファイルを再構成することをお勧めします。 注意: DeploymentPro を使用する前にライセンスを購入する必要があります。それが推奨されている(が必須ではない)理由は、KB004875 のシナリオ 2 で参照してください。

移行元の環境の準備

  1. ホストされた Exchange プロバイダで、移行用にアカウントを作成し(MigrationWiz という名前)、MigrationWiz というアカウントに対して以下の PowerShell スクリプトを実行することにより、各メールボックスに完全なアクセス権を付与するように要請します。
    • Get-Mailbox -ResultSize Unlimited | Add-MailboxPermission -AccessRights FullAccess -User MigrationWiz

    • 注意:
      • 一部のホストされた Exchange プロバイダは、このアクセスを自社の Web ポータルから付与します。この場合、各メールボックスにそのポータルを経由してログインし、各メールボックスへの読み取り/書き込みアクセス権を持つように移行アカウント(例えば、MigrationWiz)を付与できます。明らかにこれには労力と時間がかかるため、ユーザーの数が多い場合は特に、ホストされた Exchange プロバイダは上記の PowerShell スクリプトを実行することが理想的です。

      • 一部のホストされた Exchange プロバイダは、このアクセスを付与しません。その場合、移行中にエンドユーザーから資格情報を要請することができます。このための具体的な手順は、KB005086 のオプション 2 に示されています。
  2. 非常に大きなプロジェクトの場合、最善の結果は移行元で偽装を使用するようにプロジェクトを設定して達成できます。これを有効にするには、以下の PowerShell スクリプトを、あなたのホストされた Exchange プロバイダで実行する必要があります。 KB004727
    New-ManagementRoleAssignment -Role ApplicationImpersonation -User <admin_user_name>
    • 注意:
      • 多くのホストされたプロバイダは、この要請に対応しません。
      • この手順の 2 番目の部分は、移行元で偽装を使用するように MigrationWiz プロジェクトの詳細オプション(Advanced Options)を設定することです。この手順は、このガイドの MigrationWiz セクションに含まれています。
  3. メールボックスへのアクセスをテストします。 KB004616
  4. CSV ファイルにメールボックスをエクスポートします。
    • ホストされた Exchange 環境で管理者の資格情報を持っている場合、必要なのはメールアドレスのリストだけです。移行される各メールボックスのパスワードは必要ではありません(MigrationWiz が委任を使用し、管理者の資格情報に基づいて移行を実行するため)。
    • ホストされた Exchange 環境で管理者の資格情報を持たない場合(これは一般的)は、ユーザーのすべてのメールアドレスとパスワードを取得する必要があります。

    この情報を得るためのオプション:

        • ホストされた Exchange プロバイダに要請します。
        • プロバイダがこの機能を含む管理コンソールを持つ場合、CSV ファイルにユーザーのリスト(および必要に応じてパスワード)をエクスポートするためにツールを実行します。
    • ホストされた Exchange プロバイダからのメールボックスとパスワードのリストが利用できない場合、移行プロセスの一部としてユーザーに MigrationWiz にこの情報を送信するように要請します。KB004666 ビデオ

移行先の環境の準備

  1. Office 365 で移行に使用する管理者アカウントを作成するか、テナントのグローバル管理者アカウントを使用します。 KB004948

  2. Office 365 にアカウントを設定し、ライセンスを割り当てます。これは、いくつかの方法で作成することができます。

  3. 大きなメールアイテムを送受信するようにテナントを準備します。 KB005139
  4. テナント EWS の調整限界を 60 日間に延ばすように Microsoft に問い合わせます。 注意:この手順は移行元の環境が移行先よりも速い移行に対応する場合にのみ必要とされます。 KB005493

MSPComplete の手順

  1. 顧客を作成します。 KB005421
  2. 移行元と移行先のエンドポイントを作成します。 KB005427
    • 移行元エンドポイント:エンドポイント(EndPoints) > エンドポイントの追加(Add Endpoint) > + サービス プロバイダの検出(+ Find My Service Provider)ボタンの順にクリックし、サービス プロバイダ(Service Provider)フィールドの下向き矢印をクリックして、ホストされた Exchange プロバイダ(Hosted Exchange Provider)を選びます(顧客が実行しているバージョンの Exchange を選択する)。これにより確認済みの URL を含む Outlook Web Access の URL が自動入力されます。(または、 + サービス プロバイダを検出(+ Find My Service Provider)ボタンをクリックする代わりに、Exchange Server 2003+ ボタンをクリックして、手動で Outlook Web Access のURLを入力します。)
      • 資格情報を提供する(Provide Credentials)ラジオボタンをクリックして、管理者アカウントの資格情報を入力します。これは「移行元の環境の準備」のセクションの手順を実行した際に、ホストされた Exchange プロバイダから取得した資格情報です。
  3. ライセンスを購入します。MSPComplete のダッシュボードから、 購入(Purchase) > メールボックスの移行(Mailbox Migration) > MigrationWiz-Mailbox を選択し、購入するライセンスの数を入力します。 注意:割引の対象となっているバンドルがあるかどうかを確認します(MigrationWiz-Mailbox や DeploymentPro Bundle など)。KB004647
  4. DMA をユーザーに対して導入します。DMA をユーザーに導入後、MSPComplete でユーザー(Users)のタブを確認してください。ここには DMA がインストールされているユーザーアカウントが自動入力されます。DMA は以下のオプションにより導入できます。
    • Group Policy オブジェクト(GPO)による方法。 注意:これはユーザーの操作が必要でないため、推奨される方法です。​KB005412ビデオ
    • メール経由による方法。 KB005411

HealthCheck for Office 365 の手順

  1. すべての製品(All Products) > HealthCheck for Office 365 の順に移動して、起動する指示に従います。
  2. リストで顧客名をクリックして、顧客を選択します。 注意: 顧客のアカウントで DMA が導入されていると、ステータス欄が有効と表示されます。
  3. 結果を表示します。 注意:横列に赤い X が付いたコンピュータがある場合は、横列の一番右で円グラフをクリックして詳細結果を参照します。
  4. 作業記述書(Statement of Work)にアップグレードするアクションアイテムとコストを含めます。
  5. 修復手順を実行します。

DeploymentPro の手順

  1. DeploymentPro を起動します。
    • すべての製品(All Products) > DeploymentPro の順に移動して起動する指示に従います。
    • リストで顧客名をクリックして、顧客を選択します。 注意: 顧客のアカウントで DMA が導入されていると、ステータス欄が有効と表示されます。
    • 顧客の DeploymentPro モジュールを構成します。
      • ドメインを入力します。
      • 移行先のエンドポイントを選択します。
      • 自動作成(Auto-populate)の枠にチェックマークを入れます。
      • クライアント インタフェースの構成(Client Interface Configurations)セクションで、会社のロゴをアップロードし、サポートのテキストを追加します。 注意:これはエンドユーザーが自分の Outlook プロファイルを再構成する際にデスクトップのポップアップで表示されるロゴとテキストであるため、アップロードすることを強くお勧めします。自分のロゴをアップロードしないと、既定の BitTitan のロゴが代わりに表示されます。
      • 保存して続行します。
  2. ユーザーの DeploymentPro モジュールをアクティブ化します。
    • すべてのユーザーを選ぶ(プライマリ メール(Primary Email)欄の見出しの左にある枠にチェックマークを入れる)か、ユーザーを一人ずつ選択します(各ユーザーのメールアドレスの左にある枠にチェックマークを入れる)。 注意:DeploymentPro を使用する各ユーザーに DeploymentPro ライセンスを購入する必要があります。 KB004647
    • モジュールの実行(Run Module)ボタンをクリックします。
  3. プロファイルを切り替える日付を設定します。
    • Outlook でプロファイルの構成が実行される日付と時刻を設定して、実行モジュール(Run Module)ボタンをクリックします。
      • 注意:
        • DeploymentPro モジュールはユーザーのデバイスに即時にインストールされ、その後その日付まで待機状態となります。
        • プロファイルを切り替える日付は MX レコード切り替えの直後に設定する必要があります。
  4. プロファイルを切り替える日に、ユーザーは Outlook プロファイルの再構成の手順に従います。

MigrationWiz の手順:

以下の手順のウォークスルーを表示するには、 このビデオを参照してください。

  1. メールボックスの移行(mailbox migration)プロジェクトを作成します。 KB005070

    • メールボックス移行プロジェクトを作成(Create the Mailbox Migration project)し、顧客、移行元エンドポイント、移行先エンドポイントの順に選択します。
  2. プロジェクトに移行するアカウント(別称アイテム)を追加します。一括追加(Bulk Add)オプションを使い、このガイドの必須条件の手順に従って準備した CSV ファイルからインポートします。 KB004842.
    • ホストされた Exchange プロバイダからのメールボックスとパスワードのリストが利用できない場合、移行プロセスの一部としてユーザーに MigrationWiz にこの情報を送信するように要請します。KB004666 ビデオ
  3. プロジェクトの詳細オプション(Advanced Options)を設定します。 KB004834
  4. 以下のオプションは、この移行シナリオで最も価値があります。

      • これが非常に大きなプロジェクトである場合、最善の結果は移行元で偽装を使用するようにプロジェクトを設定して達成できます(このガイドの「移行元の環境の準備」セクション)。しかし、多くのホストされたプロバイダは、この要請に対応しません。要請が受け入れられた場合は、 移行元で偽装を使用(Use impersonation at Source)の枠にチェックマークを入れます。 注意:Exchange の偽装(委任でない)はユーザーごとの調整クォータを利用して、膨大な数のユーザーを同時に移行することができます。
      • 偽装を使う場合、最大同時移行(Maximum concurrent migrations)の値を、パフォーマンス(Performance) セクションで、1000 などの非常に高い値に設定できます。  注意: 偽装を使する場合は、この値に制限はありません。
      • 偽装を使用しない場合は、最大同時移行(Maximum concurrent migrations) の値を、20 などの低い値に設定するとよいでしょう。
      • 移行先で偽装を使用するように設定します。移行先で偽装を使用(Use impersonation at Destination)の枠にチェックマークを入れます。 KB004727
  5. 資格情報の確認(Verify Credentials)を実行します。 KB004511
  6. 移行が実行中であることをユーザーに通知します。すべてのユーザーに移行の時間と日付を通知するメールを送信します。
  7. 前段階パス:ユーザーを選択し、 開始(Start)ボタンを上から選択して 前段階の移行(Pre-Stage Migration) を選択し、移行スケジュール(Migration Scheduling)セクションのドロップダウン リストから 90日前(90 days ago)を選択して、移行の開始(Start Migration)をクリックします。 KB004938
  8. MX レコードを一括化します。DNS プロバイダのポータルで MX レコードで変更します。また自動検出(CName)(AutoDiscover (CName))の設定を含みます。
    • 注意: バッチで移行し、共存が必要な場合、最終バッチのユーザーが移行されるまで MX レコードを一括化せず、ユーザーはさらに 2 つの追加手順に従う必要があります。
      • メール転送を設定します。 KB004315
      • Office 365 のメールのルーティングを設定します。 KB005137
  9. Outlook プロファイルの再構成で何が予測されるかを通知するために、エンドユーザーにメールを送信します。DeploymentPro を使用する場合は、このメールに含むことができるいくつかのサンプル テキストとスクリーン ショットについて、KB005799 を参照してください。
  10. ユーザーが自動検出(Autodiscover)により新しいプロファイルを作成できるように自動検出(Autodiscover)をもう一度有効化するか、新しい Outlook のプロファイルの構成を自動化するために DeploymentPro を使用します。 KB005363
  11. 完全(デルタ)パス:ユーザーを選択し、 開始(Start)ボタンを上からクリックして 完全移行(Full Migration) を選択し、 移行開始(Start Migration)をクリックします。 KB004938
  12. エラー後の再試行(Retry Errors)を実行します。KB004658
  13. ユーザーのリストで赤く表示される「移行に失敗しました(failed migration)」のエラーをクリックします。情報を確認し、それに従って対応します。
  14. 問題が解決しない場合は、サポートにお問い合わせください。KB004529
  15. DeploymentPro を使用していない場合は、ユーザーは新しい Outlook のプロファイルを作成してから再度署名を設定し、以前のプロファイルに添付されていたすべての PST ファイルを再度添付する必要があります。
  16. 円グラフのアイコンを MigrationWiz ダッシュボードからクリックして、すべてのプロジェクトの移行統計情報を含むメールを受信します。 KB004626
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