PowerShell を使ったファイル サーバー(ホームディレクトリ)から Microsoft OneDrive For Business への移行ガイド

 

はじめに

このガイドでは、ファイル サーバーのホームディレクトリをファイル サーバーから OneDrive For Business に移行する手順を説明します。

この方法は多数のホームディレクトリを移行する際に推奨されます。少数のホームディレクトリを移行するには、KB005477 の手順に従ってください。

ファイル サーバーからファイル共有を移行する際には、そのシナリオ用の移行ガイドに従ってください。一般的に、ファイル共有は SharePoint Online サイトのライブラリに移行されます。

以下では多数のホームディレクトリの移行に伴う手順における高レベルの概要が示されています。このタイプの移行シナリオの主な違いは、Azure のサブスクリプションが必要で、BitTitan UploaderWiz を使用してホームディレクトリを Azure にアップロードすることです。その後 MigrationWiz を使ってホームディレクトリを OneDrive for Business アカウントに移行できます。また、詳細オプションがすべて事前設定された、MigrationWiz プロジェクトの構築を自動化する PowerShell スクリプトと CSV ファイルの両方が使用されます。さらに、MigrationWiz を実行する前に MSPComplete でエンドポイントを作成する必要がありません。これは、PowerShell スクリプトを最初に実行する際にエンドポイントの作成が自動化され、そのエンドポイントが後に実行されるように確認が行なわれるためです。

 

必須条件

  • BitTitan アカウントで API アクセスを有効にします。これは BitTitan と MigrationWiz PowerShell の実行を可能にするために必要です。   KB004444

Azure 環境の準備

  • Azure のストレージコストを見積もります。 注意:この手順は省略可能ですが、事前にストレージのコストを顧客に知らせる際に便利です。 KB005177
  • Azure のサブスクリプションを購入します(または無料の 1 ヶ月の試用版を使用します。このオプションは非常に小規模な移行のみで有用なことに留意してください)。 KB004996
  • Azure のストレージ アカウントを作成し、ストレージアカウント名(Storage Account Name)とプライマリ アクセスキー(Primary Access Key)を記録します。Azure でストレージ画面の下部から アクセスキーの管理(Manage Access Keys) をクリックします。記録した情報を、authorizationsettings.csv ファイルの、同じ名前の縦列の下に入力する必要があります。Azure Storage Account を Destination Office 365 テナントと同じ Microsoft データセンターに作成することをお勧めします。 注意:この移行用に専用の Azure のコンテナーを作成する必要はありません。ホームディレクトリごとに個別のコンテナーが作成されます。移行中に MigrationWiz により、2 つのメタデータファイルが作成され(拡張子:-directory.metadata と -files.metadata)、各コンテナーに追加されます。これらは OneDrive for Business 用のフォルダー構造を構築して権限を移行するために、MigrationWiz により移行時に使用されます。これらは移行後まで削除すべきではありません。 KB004832

PowerShell と UploaderWiz 用のコンピュータを準備する(注意: この手順はローカル管理者権限でログインし、ドメインに属するコンピュータから実行することをお勧めします。)

  • BitTitan PowerShell を設定します。

注意:

    • BitTitan PowerShell をインストールするための必須条件は、KB004197 に詳述されています。 内容:

      • Microsoft Windows PowerShell 4.0

      • Microsoft Framework 3.5,

      • Microsoft.NET Framework 4.6.21

      • PowerShell スクリプトを実行するコンピュータにインストールされている MigrationWiz PowerShell や BitTitan PowerShell の古いバージョンをすべてアンインストールします。

        • 注意:

          • 古いバージョンは、コントロールパネルのプログラム リストに「MigrationWiz PowerShell」と表示されます。これは以前のバージョンが「BitTitan PowerShell」でなく、「MigrationWiz PowerShell」として知られていたためです。

          • 2016年10月5日以降にインストールされたバージョンは「BitTitan PowerShell」として表示されます。

    • ここから BitTitan PowerShell の MSI パッケージをインストールします。  注意:Windows によって PC が保護されました(Windows Protected your PC)のプロンプトが表示されたら、詳細情報(More info )>実行(Run anyway) の順にクリックします。インストール時に既定を受け入れて、プロンプトに応えます。これにより既定のディレクトリ、c:\Program Files (x86)\BitTitan\BitTitan Powershell\ にインストールされます。
  • c:\Program Files (x86)\BitTitan\BitTitan Powershell\ のディレクトリを作成してから、Uploaderwiz をここからダウンロードして抽出します(c:\apps\uploaderwiz ディレクトリに抽出など)。
  • c:\scripts のディレクトリを作成した後、 3 つの PowerShell スクリプトを含む圧縮ファイルと authorizationsettings.csv をここからダウンロードします(例えば作成して c:\scripts ディレクトリに保存し、次に同じスクリプト ディレクトリにすべてを抽出します)。  注意: MigrationWiz 手順セクションで実行される 3 つのスクリプトは、Log_Functions.ps1、projectimport.ps、RunSubmission.ps1 です。
  • ファイル サーバーのホーム ディレクトリのルート フォルダーにネットワーク ドライブをマップします。

Office 365 環境の移行先を準備します。

  • Office 365 のテナントを設定します。移行先(Destination)は outlook.com (別名 hotmail.com) に付属する OneDrive バージョンでなく、OneDrive for Business であることが必要です。
  • ユーザーを追加して SKU を割り当てます。これは権限が移行される場合に必要です。
  • 移行に使用されている Office 365 グローバル管理者アカウントに SKU を割り当てます。多くの場合、SKU はすでに割り当てられています。これは移行中に MigrationWiz が OneDrive for Business を準備するために必要とされます。

Azure へのファイルのアップロード (注意: この手順は PowerShell と UploaderWiz 用に準備されたコンピュータから実行されます)

  • Windows Explorer から、ファイルサーバー用のマップされたネットワークドライブにアクセスします。ホームディレクトリの移行バッチをユーザーによる読み取り専用アクセスに設定し、各ユーザーに移行中であることと、ホームディレクトリが読み取り専用になったことを通知します。これにより、移行時にユーザーが自分のホームディレクトリにファイルを追加しないように防止します。   KB005479
  • ホームディレクトリをバッチで移行する場合は、Windows Explorer から、ファイルサーバ用のマップされたネットワークドライブにアクセスします。ホーム ディレクトリのルート フォルダーに、staging_batch という名前のディレクトリを作成します。この staging_batch ディレクトリに、移行されるホームディレクトリのバッチをコピーします。UploaderWiz を実行する場合、これは -rootpath と呼ばれます。  注意: ここに新しいディレクトリをコピーする前に、このステージング ディレクトリから以前のバッチが削除されていることを確認します。これを怠ると、以前のバッチも Azure へのアップロードに含まれます。
  • コマンド コンソールから Uploaderwiz が抽出されたディレクトリに変更し(例えば、c:\apps\uploaderwiz)、次のコマンドを実行します。 注意: x をご自身の情報に置換してください。 KB004997

UploaderWiz -accesskey "xxxxxxxx" -secretkey "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx" -type azureblobs -rootpath "xxxxxxxx" -homedrive true

    • 注意:
  • アップロードに問題があり、トラブルシューティングでヘルプが必要な場合は KB005473 を参照してください。
  • ドメインに属するコンピュータからこの手順を実行する場合には、ネットワークドライブをドメインに属するコンピュータからファイル サーバーにマップし、このドライブ文字と一致する ROOTPATH の後にディレクトリ パスを加える必要があります。例:x:\staging_batch(パスにスペースがある場合は、引用符でパスを囲む必要がある)

MSPComplete の手順(https://manage.bittitan.com/)

  • 顧客を作成します。 KB005421
  • ドキュメントのライセンスを購入します。購入(Purchase) > ドキュメントの移行(Document Migration) > MigrationWiz-ドキュメントライセンス(MigrationWiz-Document licenses)の順に進みます。  KB004647

移行の手順注:これらの手順は、PowerShell と UploaderWiz のために準備されたコンピュータから実行されます)

  • 移行バッチで移行するユーザーのホームディレクトリ用の AuthorizationSettings.csv ファイル内ですべての列に入力します。
    • 注意:
      • 上記の PowerShell と UploaderWiz セクションのコンピュータの準備で指定された推奨ディレクトリは、c:\scripts でした。
      • 設定できる BitTitan データセンターは、カナダ(Canada)、北欧(NorthEurope)、米国(United States)、西欧(WesternEurope)、アジア太平洋(AsiaPacific)、オーストラリア(Australia)、日本(Japan)、南米(SouthAmerica)です。
      • 入力の第一行を完了したら、後続の各行に AccessKey、SecretKey、ODFBAdmin、ODFBPwd、BitTitanDatacenter、CustomerName のエントリをコピーします。
  • Windows PowerShell を起動し、Set-ExecutionPolicy Unrestricted のコマンドを実行します。 注意:これにより、デジタルで署名されていないスクリプトが、PowerShell のウィンドウで実行できるようになります。
  • projectimport.ps1 スクリプトを実行します。これによりプロジェクトが設定されます。完了後、スクリプトによって作成されたすべての MigrationWiz プロジェクトに対する資格情報の確認が実行されます。
    • 注意:

      • Windows PowerShell を使ってスクリプトを実行します。スクリプトを抽出したディレクトリを、c:\scripts:> .\projectimport.ps1 などに変更します。

      • 資格情報を入力するようにプロンプトが表示されたら、あなたの BitTitan 認証情報を入力します。

      • すべてのプロジェクトが destinationemailaddress_ps の名前で作成されます。「_ps」は完全な移行パスのスクリプト(RunSubmission.ps1)により使われるため、この名前の条件に一致するプロジェクトだけが移行を開始します。

      • このスクリプトにより、すべての必要な詳細オプション(Advanced Options)が設定されます。これらには以下が含まれます。

        • Licensing/Maximum licenses = 5. これにより、ユーザーあたり最高 50GB の移行が可能となります。それよりも多くのデータを持つユーザーがいる場合は、ユーザーの個々のプロジェクトに移動して手動でこのプロジェクト詳細オプション(Advanced Option)で数を増やす必要があります。  KB004890
        • ShrinkFoldersMaxLength=200 サポート/サポート オプション(Support/Support options)で追加します。  KB005007

        • RenameConflictingFiles=1 サポート/サポート オプション(Support/Support options)で追加します。   KB005058 この記事で「同じ名前を持つ複数のファイルの制限」の見出しが含まれるセクションを参照します。
        • InitializationTimeout=28800000 サポート/サポート オプション(Support/Support options)で追加します。  KB005242                     
        • 優先 BitTitan データセンター(Preferred BitTitan Data Center)。これにより BitTitanDataCenter 縦列で AuthorizationSettings.csv ファイルのエントリが反映されます。   KB004268
  • RunSubmission.ps1 スクリプト(例えば、c:\scripts:> .\RunSubmission.ps1)を実行します。これにより完全な移行パスが実行されます。

    • 注意:

      • 資格情報を入力するようにプロンプトが表示されたら、あなたの BitTitan 認証情報を入力します。BitTitan アカウントの資格情報をこのスクリプト内に設定できます(しかしこれらはスクリプトへのアクセスを持つ他の人が見ることができます)。こうすることで BitTitan アカウントの資格情報のプロンプトが表示されなくなります。

      • スクリプトが完了したら MigrationWiz を起動し、プロジェクトのいずれかを入力します。その時点で移行の進行状況を監視できます。

移行後の手順

  • 移行元のホームディレクトリへのアクセスを削除します。
  • OneDrive For Business のトレーニングを提供します。
  • ステージング ディレクトリからディレクトリを削除します。これは、Azure にアップロードする前にホームディレクトリからコピーされたディレクトリです。  注意: すべてのホーム ディレクトリのバッチが完了し、すべてのファイル共有やその他のデータが移行された時点で、移行元ファイル サーバーの使用を停止することができます。
  • Azure へのアップロード中に作成されたすべての Azure Blob コンテナーを削除します。
    • 注意:こうすることで、これらのコンテナーにおける移行後の Azure のコストをなくします。UploaderWiz によって作成されたコンテナだけを削除するように注意してください。これらの名前はホームディレクトリに一致し、アップロード日が作成年月日になっています。
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